【3分でわかる】仮想通貨についての豆知識その1~税金編~

query_builder 2020/12/23
仮想通貨
仮想通貨

こんにちは!公認会計士・税理士の村上です。

本日は、仮想通貨と税金についてお話します。



最近、仮想通貨が爆上がりしており、Twitterなどのトレンドでも仮想通貨の話題が増えています。


実際、ビットコインは2017年の最高値を超える水準で推移しており、コロナ禍においても仮想通貨の人気ぶりはすさまじいものがあります。

ちなみにですが、

私はリップルを少し保有しているものの、全然波に乗れていません(;´・ω・)




それはさておき、税理士として仮想通貨で利益が出た場合はしっかり申告して税金を納付するのを忘れないようにしておくことをこちらで解説したいと思います。



仮想通貨は雑所得として申告が必要

仮想通貨の確定申告とは?

まず、仮想通貨ですが、利益が確定した場合には雑所得として確定申告が必要になります。


利益が確定した場合というのは、以下の4つのケースを指します。


①仮想通貨を売却した時
②仮想通貨を用いて決済をした時
③仮想通貨を用いて他の仮想通貨を購入した時
④仮想通貨をマイニングにより取得した場合



逆に言うと、仮想通貨の評価額が増加したのみで売買を行っていない場合、いわゆる含み益を抱えているだけの状態であれば、確定申告は不要となります。


仮想通貨は他の所得と合算されて総合課税

他の所得と合算されるとは?

仮想通貨で発生した利益ですが、「他の所得と合算される」という特徴を持っています。
例えば、会社員であれば、会社員としての給与所得+仮想通貨の利益に対しての税率が決まってきます。


税率ですが、所得税は下の表の通りです。住民税は10%で固定です。



所得税の税率

データ

具体的に例示で示してみましょう。



例えば年収600万の人が仮想通貨で利益が2,700万出たとします。
給与所得控除やその他の所得控除が合計300万あるとします。


その個人の所得合計は①給与所得600万+②仮想通貨所得(雑所得)2,700万-③所得控除300万=3,000万(これを課税所得と言います)となります。


3,000万ですと、上の表に当てはめると、所得税の税率は40%となります。
3,000万×税率40%-控除額2,796,000円=9,204,000円


さらに住民税が課税所得(3,000万)×10%=3,000,000円
所得税及び住民税で12,204,000円かかる計算になります。



会社員やりつつ仮想通貨で3,000万利益出たとしても、総合課税として合算されるために高い税率となってしまい、結果として12百万円程度の税金を払わなければならないこととなります。


さらにですが、保険料等も課税所得に応じて上がるので留意が必要です。

仮想通貨の損失は、他の所得と相殺できない

仮想通貨の特徴

さらに、仮想通貨の特徴ですが、「仮に仮想通貨で損失が出たとしても、他の所得と相殺できず、ゼロとしてカウントされる」という特徴があります。


例えばですが、年収600万の会社員が仮想通貨の損失を100万出したとしても、年収600万として税金を納付しなければなりません。



まとめると、仮想通貨で
利益が出た場合⇒総合課税として他の給与所得と合算される。結果、「高い税率」が適用されることになる
損失が出た場合⇒他の給与所得と通算できず、損失が出たとしてもゼロとしてカウント。結果、「低い税率が適用されることはない」

こととなります。


億り人は税金を半分以上払うこともある

仮想通貨で1億円利益が出た会社員のケース

実際に億り人がどれくらいの税金を支払うのかシミュレーションしてみます。


【前提条件】

●会社員としての年収は500万円

●ビットコインのバブルもあり、仮想通貨の利益で1億円発生

●その他の所得控除(生命保険料控除や扶養控除など)は200万円とする。


上記前提条件における税金(所得税及び住民税)をシミュレーションしてみます。


①課税所得の計算


課税所得=各種所得の金額-各種所得控除


この場合、課税所得=(ア)給与所得+(イ)仮想通貨の雑所得-(ウ)各種所得控除


(ア)給与所得

給与所得=年収-給与所得控除(※)=500万-144万=356万円


(※)給与所得控除とは、給与所得のみにかかる控除項目であり、具体的には国税庁のHPに記載してあります。



(イ)仮想通貨の雑所得

雑所得=1億円(仮想通貨の利益)



(ウ)各種所得控除

前提条件より200万円


①課税所得=(ア)+(イ)-(ウ)=1億156万円




②税金の計算


税金は(ア)所得税及び(イ)住民税となります


(ア)所得税の計算


所得税は下の所得税の早見表に従って計算されます。


(国税庁HPより)


課税所得が1億156万円ですと、最も高い税率である45%が適用されます。


1億156万円×45%-4,796,000=40,906,000円


(イ)住民税


住民税は一律10%となります。


1億156万円×10%=10,156,000



税額=(ア)所得税+(イ)住民税=51,062,000円




なんと!?税金だけで5100万円を超えることとなりました!

億り人は半分くらい税金を持っていかれることとなるのです。

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